先月、月100万近い利益が出ていたのに、最後の3日間で半分近く溶かした。

そんな経験、ないでしょうか。

FXは、基本的に大負けしなければ勝てます。

これは根拠のない精神論ではありません。実際に勝っている人たちの収支報告を見ればわかることです。ある程度勝ち方がわかってくると、月の中の8〜9割は勝つことができるようになります。中にはオールブルー(全勝)という人も、探せば意外と見つかります。簡単ではありませんが、不可能でもありません。

今回は、「負けない手法」の話ではありません。「大負けをしない手法」の話です。

多少負けるのは、まったく問題ありません。むしろそれが投資というものですから、全勝を目指すより健全です。

問題は、負け方です。少し負けるくらいなら大丈夫。しかし、大負けはいけません。

いわゆる「コツコツドカン」。これを確実に回避する術を、今日は身につけてもらいたいと思います。

緊急避難としての「ブレーキ」:大負けに踏み込んだ瞬間に必要なもの

大負けしないために意識すべき前提条件は本来たくさんあるのですが、それは一旦後回しにします。

まず、実際に大負けにどうしようもなく踏み込んでしまった時、絶対的に必要になる緊急避難、いわば「ブレーキ」の話からしていきます。

一撃で大負け、という展開は実はそう頻繁にあるものではありません。あるとしたら、雇用統計など大きな経済指標でギャンブルトレードをしてしまった時や、ヘッドライン・為替介入といった巻き込み事故に遭った時くらいです。もちろんこれらへの警戒も大切ですが、発生頻度としては低めですし、意識してストップさえ入れていればある程度は回避できます。

普段の大負けの主原因は、そうした特殊な場面ではなく、「ブレーキ」の故障です。

想定以上の損失は、人の中にあるブレーキを破壊します。ブレーキが壊れると、本来止まれるはずの場面で止まれなくなり、事故を立て続けに繰り返してしまう。その結果、小さな事故が積み重なって大きな大負けになります。

事故の最中には、自分のブレーキが壊れていることになかなか気づけません。しかし事前に「壊れるかもしれない」と想定していれば、故障にいち早く気づくことができます。つまり、外側から自分を見る第三者的な視点を、あらかじめ持てているかどうかです。

意識レベルの話にはなりますが、負け始めたら「ブレーキを踏め、ブレーキを踏め」と自分に言い聞かせてみてください。多少なりとも効果はあるはずです。

ここまでは「壊れかけたブレーキをどう自覚するか」という話でした。ただ、実際にトレードで熱くなった状態で、意識だけでブレーキを踏み続けるのは相当に難しいことでもあります。「わかっていても止められない」という方向けに、感情に頼らず物理的にブレーキをかける仕組みについて、別のnoteでかなり踏み込んで解説しています。気になる方は記事後半で紹介します。

事前予防としての「ロット調整」:大負けの核心

最悪の場面でのブレーキを用意したら、次はその一歩手前、大負けの核心そのものに対策を打ちます。

これは何度も言っていますが、ロットの調整です。結局、大負けの核となるのはここです。

エントリーに緊張感があったり、保有中にドキドキしたり、歯を食いしばったり、思わずお祈りしたり。そういう行動を取ってしまうロットは、完全に適正ロットをオーバーしています。

適正ロットをオーバーすると何がいけないのか。メンタルに明確な悪影響が出て、冷静なトレードができなくなるからです。個人差はあっても、人間である限りどうしても逃れられない性質です。訓練で多少はましになっても、逃れられない性質そのものなら、ロットを適正に調整した方がはるかに早い。

適正なロットであれば、焦ることも損切りができなくなることもありません。気楽にエントリーでき、失敗したと思ったらすぐに切れます。

もちろん雑なエントリーをしていいという意味ではありません。エントリーはいつも通りしっかり厳選しながら、冷静なトレードを続ける。これを守れる限り、「逆に大負けする方が難しい」という状態になっていきます。そして大負けがなくなれば、いつも安定的に勝てているあなたの収支のドカンが消え、収益は安定します。

大負けは回避できるが収益が落ちる?

「ロットを落とせば大負けしなくなるのは当たり前だ。だが収益が減るからできない」という意見もあるでしょう。

しかしそれは論点が違います。そもそも収益の減少を懸念するほど勝てているなら、ロットはそのままでいいと思います。「大負けを回避するためにロットを落とそう」という話は、大負けのせいで安定的な収益確保が難しい、と感じている方に向けた話だからです。

ロットを落としてトレード単位の利益が減るのは、確かに仕方ありません。しかし、月トータルで見た時にはどうでしょうか。一度試してみる価値はあります。

私自身の例を挙げます。

100枚という大ロットをベースにトレードしていた頃より、5ロットでエントリースタートしている今の方が、トータルの利益では勝てています。

100枚の頃は月数百万勝てることもありましたが、同時にそれを超えるマイナスを出すことも少なくありませんでした。今は兼業になったこともあり月100万行けば御の字というレベルですが、負ける月が一切なくなりました

メンタルの安定は大負けを減らし、トータルの利益を押し上げてくれる可能性が高いのです。

FXで勝つための基礎にして最大のポイント

大負けをなくすことは、FXで勝つための基礎であり基本です。それでいて、最大のポイントでもあります。基礎でありながら、ベテランでもできていない人が非常に多いからです。

これからFXを始める方はもちろん、今取り組んでいる方も、まずはここから意識してみてください。

大負けしなければ、FXは勝てるようになります。焦らず、落ち着いて、まずは小さなロットから試してみてください。

もっと深く知りたい方へ

今回の記事は、大負け(コツコツドカン)を防ぐための最初の一歩、いわば「入り口」の話です。

ここから先、実際にトレードを続けていく中で、多くの方が突き当たる悩みは大きく2つに分かれます。

「わかっているのに、ロットを上げてしまう」「損切りできずに祈ってしまう」方へ

このロット調整や損切りの話、頭では理解しても、実際の相場を前にすると同じ失敗を繰り返してしまう。それは意志が弱いからではなく、人間の脳の構造上、避けられない反応です。

なぜ人は「わかっていてもやめられない」のか。その仕組みを心理学的に解剖し、感情に一切頼らずに大負けを物理的に封じ込める「4つのブレーキ」と「4つのアクセル」を設計した内容を、以下のnoteにまとめています。

コツコツドカンから逃れられない方へ:月間利益を守れない人のための設計書|セナイ@FX兼業&WEB/SNSマーケター

8000万円の損失から私が辿り着いた、感情を仕組みで凌駕するための実践的な設計図です。

「大負けはしなくなったが、そもそも勝てる回数が少ない」方へ

大負けを防いだ次に課題になるのが、エントリーそのものの質です。損切りは短く、利幅は最大限に。この考え方を実際のチャートを使って具体的に解説したのが、以下のnoteです。

【ドル円FX】稼げるエントリーポイントを見極める方法|リスク最小・利幅最大のエントリーとは|セナイ@FX兼業&WEB/SNSマーケター

損切りとエントリーの質、この2つが揃って初めて、コツコツ勝つトレードが完成します。