2024年3月26日、27日のドル円相場は、いずれも非常に狭いレンジでの値動きに終始しました。
26日は高値と安値の幅が50pips程度、27日に至ってはさらに狭い範囲での値動きで終えています。
介入警戒感のある位置まで上がってきていることや、逆に下げる理由がない点など、様々要因はあるでしょうが、問題は、こうした動かない相場が、年間でそれなりの期間、発生する可能性がある、という点です。
そして、こうした「動かない相場」に直面した時に、じっとトレードを控えて待つことができれば勝ち組になれる可能性が高まり、逆に待てないと負け組に落ちるリスクが高まります。
あなたは待てるトレーダーでしょうか。それとも、待てないトレーダーでしょうか。
動かない相場では勝てない
FXで利益を出すためには、ある程度の値幅で活発に動く相場が存在している必要があります。
そもそも相場が動いていなければ、思うような利益を出すことなどできません。
これは、スキャルピングだけでなく、デイトレード、スイングトレード、いずれの場合でも同じです。
にもかかわらず、動かない相場とわかっているのに手を出してしまった場合、これはかなりの高確率で負けてしまいます。
レンジでは優位性を確保することが難しく、どこでエントリーしてもギャンブル的要素が付きまとうためです。(※もちろん、レンジを得意とする人もいるでしょうが、一般的に。)
繰り返せば繰り返すほど、回数を重ねれば重ねるほど、傷口は拡大してしまうでしょう。
そのため、動かない相場での最適解は、何よりも「手を出さない」という点に付きます。
これを守れるか守れないかは、資金管理面でも非常に重要な部分と言えます。
負ける場面で手を出さない強い意志
その日は勝てる確率が低い、とわかっていても、例えば高値更新をしそうだったり、安値更新をしそうな場面、などはやってきます。
そうすると、どうしても、「あれ? ここから一気に動いたりするのかな?」と思ってしまうことでしょう。
実際、高値安値更新時は、通常であれば狙ってもいい場面でしょうが、明らかに動意が乏しかったり、その日の値動きで一方に大きく動く可能性が低いと感じられるなら、あえて手を出さずに我慢することもとても大切です。
もしかしたら、我慢して待つことで、チャンスを逃してしまうかもしれません。しかも、その日はなかなかチャンスがやってこない展開なのですからなおさらです。
ただ、たとえそうだったとしても、チャンスはこれで終わりではありませんし、その日チャンスがなくてもまた別の日に必ずチャンスはあるでしょう。
無理をしないこと、この意識は損失を最低限に抑えるためにはとても重要です。
逆に、リスクを取って勝負に行くのも間違いではないと思いますし、それができる人の方があるいは大きな利益を生み出すことができるかもしれません。
ただ、それと同時にマイナスのリスクを抱えているわけですから、負ける時の額も大きくなります。
勝ち組になりきれていないうちから、大きな利益を追うのは間違いです。
FXは負けなければ勝てます。負けないゲームをまずは意識し、確実に勝ち組トレーダーになりましょう。
「待つ」ためには資金的・精神的余裕が必要
チャンスを逃すわけにはいかない、という心理は、焦りと密接につながっています。
チャンスを逃してもいいのです。またのチャンスを待てばいいのです。もったいないとは思うかもしれません。それでも、チャンスを逃しても負けたわけではないのです。損をしたわけではありません。
そうやって、余裕を持って「待つ」ことができない場合、資金的・精神的に焦っている可能性が高いです。
そして、そうした焦りは、必ずFXにおいては負けにつながります。
あくまで余裕資金でトレードを行い、生活資金を確保するために兼業を維持し、確実に勝てる場面でだけ、確実に拾う、という意識を持てば、基本的にFXはまず負けません。→「FX専業トレーダーは絶対にお勧めできない理由」
SNS上で様々なFXトレーダーの成績を確認していればわかると思いますが、多くのトレーダーが勝てる相場というものが存在し、その逆にベテランでもなかなか勝てない相場も存在します。
多くのトレーダーが「ここは勝てる」と判断できる場面のみを狙うのが、FXにおいて何より最も勝率が高い手法ということができます。
同じ場面で勝ったとしても、ロット数はトレーダーごとに違いますから、利益の差は大きく出ると思います。
それでも、その時、勝てる場面で確実に勝ったあなたは、勝ち組トレーダーの中にいるはずです。
資金的・精神的余裕を持ち、「待つ」ことを覚えた上で、勝てる場面のみを狙うという意識を常に持ちましょう。
ポジポジ病の傾向が強い方は、エントリーする前に「ここでいいのか、本当にいいのか」と相場と自分を俯瞰してみるように意識すると、かなり変わってくるはずです。
是非お試しください。